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This is the archive for March 2006

オーダーメイドシステム手帳

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手縫いの革製品革工房ノーツに注文していたシステム手帳が届く。特注品だ。発注してから約2ヶ月。外側は黒、内側はヌメ。
ポイントは、閉じるためのベルトを無くしたことと、左右に付いているポケットなどを無くしたこと。ベルトは書くときに邪魔で邪魔でしょうがなくて、ストレスが溜まっていた。ポケットも一体何を入れるんだか、パジャマのポケット並みに用途が不明だ。厚さに差が出るので開いたときに妙な折れ曲がり方をするのが嫌。この二大ストレスが解消されたのでかなり快適。あと、サイトにある普通の奴は背表紙に補強のための革があるんだけど持ったときの手触りとみてくれが嫌なので、外してもらった。ペン挿しはやや太めにして、場所もやや上の方にした。細身の万年筆がさせる。今はAURORAアスティルを使っている。ペン挿しが中央に近い位置にある手帳をしばしば見かけるが、それではペンが手帳からはみ出してしまう。理解に苦しむ。金具の径は15mm。この辺が見栄えと実用性の妥協点じゃないかと思う。ついでに名前も入れた。
心配していた革の質もなかなか良い感じ。難点は革が固くてそのままだと中途半端に開いてしまうこと。ベルトがない弊害だ。完全に開ききるのもちょっと堅い。店の人によれば、最初は革が若いので堅いけどそのうち柔らかくなってくる、とのこと。それってへたってくるってことなんじゃ、って気もするけど
もうちょっと柔らかい革が良かったかも。
全体としてはおおむね満足。
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吉野屋改変「伊東屋」

2chのスレで見つけた、吉野屋改変「伊東屋」
昨日、銀座の伊東屋行ったんです。伊東屋。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで入れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、独逸万年筆フェア、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、独逸万年筆フェア如きで普段来てない伊東屋に来てんじゃねーよ、ボケが。
独逸万年筆フェアだよ、独逸万年筆。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で伊東屋か。おめでてーな。
よーしパパ悶侮濫頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、メルシー券150円やるからその席空けろと。
伊東屋ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
ショーケースの向かいに立ったDQN店員といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと店員つかまえたと思ったら、隣の奴が、ペリスケの青で、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、ペリスケなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、ペリスケで、だ。
お前は本当にペリスケを使いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、ペリスケって言いたいだけちゃうんかと。
万年筆通の俺から言わせてもらえば今、万年筆通の間での最新流行はやっぱり、
銀無垢、これだね。
伯爵コレクション銀無垢。これが通の頼み方。
伯爵コレクションってのは装飾性が多めに入ってる。そん代わり実用性が少なめ。これ。
で、それに銀無垢シコシコ(磨きクロスで)。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、サファリでも買ってなさいってこった。

世界の万年筆祭

日本橋三越でやっていた、世界の万年筆祭に行ってきた。最終日。思ってたより品揃えがしょぼくてがっかり。中古カメラ市ぐらいの乗りを期待してたんだけど。原稿用紙ぐらいまで売ってるかと思ったけど無いし。どうもデザイン的に好みの物がないので、何も買わず。テンション下がり気味。

最近読んだ本

さあ、気ちがいになりなさい
フレドリック・ブラウン
伝説の名作SF、ひねりのきいた傑作を星新一の名訳で。長らく絶版状態だった物が復刻。必読。ちなみに解説はネタバレっぽい。収録作品以外にも言及しているので、ブラウンの作品を全て読んでいる人以外は読まない方がよいかも。
キス・キス
ロアルド・ダール
作者の名前は昔から知ってはいたけど、何故かこれまで縁がなかった。「チョコレート工場の秘密」は大昔に読んだかもしれないけど覚えていない。
「キス・キス」はブラックな味わいの短編集。これまでダールを読んでいなかったことを後悔した。
眠れる人の島
エドモンド・ハミルトン
反対進化はいまいちだったけど、これは面白かった。昔懐かしい秘境冒険譚が良い。
運命の遺伝子UNA
赤瀬川原平
偶然とか運命についての考察、ってゆーか、エッセイってゆーか、そんな感じの、いつもの感じの赤瀬川原平。
奇偶」を読み終わった頃に本屋で見つけて「運命」を感じたのだが、まぁ、偶然か。